語る

堀 剛

詩人に読まれること

あるいは詩人に評価されること

それよりも、普通の人に読まれること

どうして、そんなことを忘れていたのだろう

いま生きて

いま出会う人に

いまここで

語る以外に

何をするというのだ

どうしてそんなことを忘れていたのだろう

毎日が

こんなに負の方位にあるのだから

詩人は告げねばならない

僕らの世界の失っているものを