僕が嫌いだったもの

堀 剛

中学では英語が大嫌いだった

分からないことだらけ

Be動詞だの

感嘆文だのと

発音がどうだ

S+Vだのと

大きな疑問があった

僕ら日本人の名前が入れば

それすらも英語風に発音するのかということだ

分からん、先生に聞いてみようか

隣の女子に言ってみる

変なこと聞いてはいけないよ

などと言われて

一つでも分からないことがあれば

それが知りたくなったので

次の話には耳に栓をして

考えた

他の科目にもたくさん栓をした

でも、今では僕だって話せるようになっている

今でも気に入らないのは

発音を矯正する教師だ

アメリカにはジャパニーズ・アメリカン

チャイニーズ・アメリカン

コリアン・アメリカン

アフロ・アメリカン

イギリスには

ブラック・ブリティッシュ

みんな人間の言葉で語っているぞ

分からないままで

いつも右向け右

分からないままに

車の運転でもあるまいに

理由もくそもない

そんな話ばっかりで

僕は学校が大嫌いだった