収束する時 堀 剛
瞑想の彼方
君を見たくて
風景の中を歩き続ける
それは街であり
まだ知らない国であったりする
癒しきれない渇きと
抑えきれない怒りと
戻りようのない時間を
越えながら
世界と僕の関係について考えている
そこには 君もいるのだ
君も確かな意味の一端を
花のように添える場所
しばらく歩けば
誰も僕のことなど気にも留めず
それぞれの時間の中を過ぎようとしている
ある者は読経し
ある者は祈祷する
雑踏の中を
僕の存在が無意味なままで
嘆きを引きずりながら歩き続けてみる
通り過ぎたはずの僕の時間に
気になっていた君の姿が輪郭を現す
かすかに懐かしい香りがする
記憶が意識と無意識の隙間に停止している
僕が僕自身に関係する
僕そのものであり
記憶を置いていた場所へ
僕はやっと来た
存在するということが
僕の時間の未来が
過去と溶け合う
なお 進まねばならないのか
わからないけれど
ただ ページを繰ってみたいと思う