堀 剛

音の向こうに

マイルスだの

ソニー・ロリンズだの

アニタだのが

僕の部屋にお目見えで

失礼するのが申し訳なくって

気が付けば

回転しているのは いつも

世界とターン・テーブルだけなのに

朝 僕は狂いのないことを確かめる

ラジオ体操とか

歯磨きとか

世界が終わっていないのを確かめる

ほっぺたをつねるような感覚で