朝 堀 剛

ジャズに包まれたままで そのまま 朝になることが多くって 一人暮しの僕には 音の向こうに マイルスだの ソニー・ロリンズだの アニタだのが 僕の部屋にお目見えで 失礼するのが申し訳なくって 気が付けば 回転しているのは いつも 世界とターン・テーブルだけなのに 朝 僕は狂いのないことを確かめる ラジオ体操とか 歯磨きとか 世界が終わっていないのを確かめる ほっぺたをつねるような感覚で