他宙の人

堀 剛

「詩を読んでください」

「詩なんてわからないです」

「詩は好きですか」

「よく分からないです」

いつもそんなやりとりをしながら

僕の作品を誰かに手渡す

きっと、どの詩人もそうだろうか

わからない人が多すぎて

わかる人に読んでもらっているうちに

気が付くと 周囲には

詩を書く人だけになっている

なぜだろう

僕らの言葉はどこの世界のものだったのか