国語の教科書 堀 剛
子供の頃
一年に一度
それもきまって四月
国語の教科書のはじめの
詩のページを読む
時に、それは僕の唯一の
学校というものの楽しいはずの時間であったのだが
やがて中学
高校ともなれば
「はっは、はぁー
西脇順三郎の詩は・・・
えー、そのう
超現実主義などと・・言いましてね
あっはっは、まあ、こんな事を言いまして
あっはっは、では、まあ次へ行きましょう
次は、小説ですから・・(まともな文学です)」
などと、分からないままで
教えたことにする教師と
分からなくてもいいのだと
思うしかない生徒がいて
詩が遠のいて行った
出典:未発表 執筆200202