国語の教科書

堀 剛

子供の頃

一年に一度

それもきまって四月

国語の教科書のはじめの

詩のページを読む

時に、それは僕の唯一の

学校というものの楽しいはずの時間であったのだが

やがて中学

高校ともなれば

「はっは、はぁー

西脇順三郎の詩は・・・

えー、そのう

超現実主義などと・・言いましてね

あっはっは、まあ、こんな事を言いまして

あっはっは、では、まあ次へ行きましょう

次は、小説ですから・・(まともな文学です)」

などと、分からないままで

教えたことにする教師と

分からなくてもいいのだと

思うしかない生徒がいて

詩が遠のいて行った