催眠療法への誤解 堀 剛

日本の催眠への誤解や偏見は相当根深いものがある。それについても、折を見て触れてみたいと思っている。ところで、かつて、韓国の中央日報という新聞で「生活催眠」というものが人気を呼んでいる話を読んだことがある。

インターネット催眠ともいえるサイトが韓国には結構あるようだ。アメリカにも同じようなものを配信しているところがある。私の所属しているNGHのHPを見ていくと、催眠誘導が英語で無料で聞けたりする。もっとも、これはNGHの場合、世界的なイベントを行うことが年に何回かあるので、そのような記念プログラムとして配信されたりする。(NGHへのリンクはヒプノワーク四国のHPのリンクへ移動していただければ見られます。)

韓国にせよ、アメリカにせよ、日本における催眠への無理解、誤解、偏見、軽視とはほど遠く、とても人々の生活に密着していると言える。たとえば、アメリカでは歯科医師で催眠ができるという人も結構おられる。そして、麻酔なしの治療をされている。アメリカ人のセラピストに聞いてみると、そのような医師はとてもたくさんいるとまでは言えないけれど、まずます探せばそれぞれの地方、地域で見つけることができるそうである。

私がアメリカのテキサス州オースティンでブライアン・ワイス博士のワークショップに参加したとき、その前後に利用したホテルには、枕元にラジカセが置いてあって、そのホテルのオリジナルCDが置かれていた。それを聞いてみると何とリラクゼーションCDであり、眠れない時にリラックスして睡眠へ誘導してくれるものなど、いくつかの催眠誘導が納められていて、とても嬉しかったのを覚えている。帰りがけに、ホテルのカウンターでそれをもらってもって帰ったので、いまも大切にしている。

韓国では、先ほどの携帯サイトによるネット催眠は20代から30代の人々に人気があるという。また、知人の韓国からの留学生によれば、韓国でも前世療法は結構人気があるという。

日本はまだまだ、そのような意味では催眠には遅れた国である。その原因は色々あると思うのだが、一番近いところでは、催眠とマインド・コントロールとの混同ということも指摘して良いかと思う。さほど知識もないままに、混同しているという人は結構多い。そんなものではないのだということは、明日、日本の裁判でマインド・コントロールが初めて判決に取り上げられたケースをご紹介しながら、考えてみたいと思う。

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